【聴覚障害】補聴器の手入れをしました
【現状把握】普段の生活費について
<自己紹介追記>聴覚障害のこと
自己紹介にも聴覚障害の事を記載しましたが追記です。
生まれ、育ちは以下です。
<自己紹介追記>お金に関すること
自己紹介にも記載しましたが、お金と使う事が好きです。お金を使うのが好き、になったのはここ最近です。前までは「貯金」までがモチベーションでしたけど今は「自分が欲しいと思った物・サービスに対して納得のいくお金を払う」事にまでモチベーションがあります。
自己紹介
ブログ名称:アラサー女×聴覚障害×お金時々趣味たまに仕事
聴覚障害者と公共機関と電話
先日は病院という世界での聴覚障害者からみた世界を記載しました。それ以外の場所だとどうなのか?を改めて考えてみました。
電車やバス
→普段は車なのですが、行き先によってはのります。電車は降りる場所が決まってるし、だいたいいつも同じ駅で降りるのであまり問題がないかな。旅行先、普段降りない駅を使うときは事前に何分に着くのかをメモしたり、電子掲示板をみてます。ただ電子掲示板はついてない電車や混んでると人の頭で見えなかったりします…。
バスは電車より難易度が高いです。バス会社によっては電子掲示板に表示される停留所の名前が、次に止まる所なのか?、バス料金がかわるところなのか?がわからない。京都市内のバスは次に止まる停留所の名前だったのでわかりやすかった。バスは電車よりもなんか苦手ですね。電車みたいに絶対に止まらないからかなぁ…。
一番公共機関で困るのは、有事の時の放送。急に止まって、放送が流れてるってのは分かるんですよ。ただ何を言ってるのかはわからない。すぐ動くのか、かなりとまるのか?電子掲示板がある電車なら、放送の内容を流してくれればいいのにって思います。普段はまぁすぐ動くでしょーと(信号待ちだったりでたいしたことがない事が多い)呑気なのですが、あまりにも長く止まる場合には周りの人に聞いて情報を得てます。
次に電話。
家で、なら電話が出来ます。ただしどこかにお問い合わせとかそういった話すことが決まってるパターンに限ります。友達と世間話の電話とかはほとんど無理です。どんな話をするのか?と全く予測が出来ないので聞き返しまくったり聞き間違えまくったりして話が進みません(笑)家族でも電話はほとんどしません。となるとやはり唇が見える事が重要なんだなぁとつくづく思います。ラインにテレビ電話が出たときは試してみましたが、うーん、て感じでした。確かに顔が見えるんですが、処理が追いつかないのか唇の動きが音と合っていない…。手話をメインにコミュニケーションをする難聴者はテレビ電話で手話を通して会話してたのを見たときは、こういう使い方してるんだ!とびっくりしました。
お問い合わせの電話で、聞き取れない場合は耳が聞こえづらいのでと大きくゆっくりはっきり話して下さい、とお願いすればたいてい対応してもらえますが、たまに対応してもらえないとイライラしてしまいますね…。苦笑
家にいる時に電話出来るならいいじゃんって思うかもですが、平日にしか問い合わせ対応してない所は有休とったときや連休のときにしかかけられません…。会社のトイレとかで試したのですが、やはりわずかながらに騒音がして聞こえない。今はメールやラインでの問い合わせもできる所があり、それはとても助かるので今後もっと増えてほしいなと切に思ってます。あと電話で苦手なのは自動音声対応。「〜の用件は1を押して下さい」みたいなやつ。あれも聞き取りづらくて何回も何回もかけ直したことがあります。自動音声ももう少し抑揚をつけてほしい。もしくは、だいたいホームページをみてから電話するので、ホームページに1は○○、とか書いときゃいいのにって思います。今度お客様の声で依頼してみようかな。
おわり
抜歯手術と聞こえづらい人
30年温めてきた親知らずを抜きました。真っ直ぐはえてるのだけど、微妙に埋まってて虫歯になりやすい状態になったので避けてきた抜歯を決意しました。
紹介状を持って大きい病院へ。前にも行ったことがあるがだいぶ前だしほとんど行かないので診察手順がよくわからない(大きい病院って独特のルールみたいなのあるよね)。中央受付で口腔外科にいってね、みたいなことを言われたらしいが、周りがうるさく聞き取れなかったため耳が聞こえづらいのでマスクとってくださいとお願いしてなんとか指示を聞き取る。ちなみに、医療機関ではマスクしてる事がほとわどなので聞き取れない場合は以下のように話して、自分が聞き取れるような環境?にしてる
・耳が聞こえづらいので、唇が見えるように話してほしい
(これでマスクをとってくれる人もいるが、え?って止まる人もいる。その場合は以下のように言うとだいたいマスクをとってくれる)
・自分は唇の動きで(何をいってるのかを)理解してる
口腔外科に移動して呼び出しを待つ。診察の呼び出しは電子掲示板みたいなので診察番号が出るので分かるが、看護師さんが診察事前に聞きたいことがある場合の呼び出しは口頭でなので聞き取れないことがある(これで、不在とみなされて診察が遅れたことがある。聞こえないのでって窓口に伝えてたのに…)。
診察では個室で静かな方なので診察はそんなに問題なく進む。なので、聴覚障害者は診察までが結構大変だよなぁといつも感じる。
上記が手術前の診察で、今日は手術当日でした。診察が始まると歯医者にある椅子みたいなのに座って口を開けるのですが、補聴器がややハウリングする。気になる、が、まぁ大丈夫でしょと思いそのまま。麻酔しまーすチクッとしますよ〜と言われた時に注射器が視界に入った。あんな形なんだ…と思いながら麻酔を受ける。チクッとはするが別に痛くない。むしろ…麻酔苦っ!の感情がでかい。麻酔が終わって麻酔がきくのをしばらく待つ。だんだん顎の感覚が変な感じになる。次に口の部分だけが空いたシートみたいなのを顔にかける。さぁ、これで視界が完全に塞がれたぞ。情報取得に欠かせない目という入力装置が大きく失われたぞ。ここからは、「何か」言ってる事はわかるが、「何を」言ってるかは分からないゾーンに入るぞ。
ここらへんが緊張のピーク。思い起こせば…先日仕事先で明日(今日)抜歯なので有休とったんですけど気が重いですって話をしたら、入院する人もいるとか歯をかち割るよねと煽られたなぁ…なんてことを反芻してたら、歯をグイグイ押されている感覚で現実に戻る。とにかくゴキゴキやられてる感覚。あ、分かったある程度歯を削って抜くのかな?なんて考えてたら…ハウリングが無視できないくらいしまくってる。ので、手を上げて一旦停止してもらって、補聴器の電源を切りました。手を上げたのは結局これだけだった。
再び始まるグイグイ攻撃。これは痛くはないが押されてる感がすごい。今は痛くないが抜く瞬間が痛いんだろうなぁ…と覚悟を決めまくってた。色々声は聞こえるがよくわからないのでスルー。ただ、一瞬先生が痛くないですか?といったのだけは聞こえた(恐らく、私に話すのと看護師さんに話すのとで喋り方を変えたんだと思う)。ウンウンって頷いて痛くないアピール。で、ちょっと間が空いた。怖いこの間。先生の位置が変わった?いよいよ抜くのかな…と思ってたら、ん?なんか糸っぽいのがあたっている感覚がする。んん?縛った?ガーゼぽいのをいれられて、噛んでくださいといったらしいがこれは聞こえなかったので、肩を叩かれてもう一度言われて分かったので噛む。顔の上にあったシートがとられる、視界復活。え?と思うと椅子を起こされ、台みたいなところに血まみれの歯が…。
え?と思ってると、終わりましたよーと。
ええええ?!全然抜いたの分からなかった…。
歯を持ってなにか言われたけどマスクしててわからなかったので上記のことを伝えると、歯こちらで処分しますか?だった…。お願いしますと答えたがせっかくだからもらえばよかったなぁ。
このあとは、今後の注意事項とかきいて終わり。
痛みのピークは二日後と聞いて恐れおののく。
聴覚障害者は、先生達が何を言ってるかは何もわからないから幸せなのだろうか。健聴者はそういうのを全部聞こえててどんな感覚なんだろう、と思った日でした。